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連載コラム[スマートハウス] 第2回 「ECHONET Lite」適合デバイスの検証について

背景

本コラムの第1回目では、急速に普及する「スマートハウス」の検証課題をいくつか提示するとともに、一般社団法人 IT検証産業協会(IVIA)がガイドラインで定義した、7つの領域(下記参照)について紹介しました。
今回は、7つの領域のうちのひとつ、(1)デバイスの「ECHONET Lite」互換試験について解説したいと思います。

「スマートハウスの接続検証観点」における7つの領域

1.デバイスの「ECHONET Lite」互換試験 2.下位レイヤのバリエーションによる検証 3.コントローラー、デバイスのメーカー間相互接続試験 4.コントローラーの検証 5.「HEMS」アプリの検証 6.コントロールサーバの検証 7.サービスアプリの検証

現状および課題

「ECHONET Lite」とは?

第1回目でも述べましたが、「スマートハウス」とは、「HEMS(Home Energy Management System)」と呼ばれる一元管理システムで家電や住宅機器、太陽光発電システムなどをつなぎ、家庭内のエネルギー消費を、“見える化”/“最適化”するものです。
「HEMS」に接続する機器(デバイス)は、相互接続し、互いに通信し合って動作することでシステム化されますが、デバイス同士が問題なくやり取りするためには、相互通信のための規格(プロトコル)が必要となります。

この規格のひとつが、「ECHONET Lite」と呼ばれる通信プロトコルです。「HEMS」に接続する機器/システムの通信規格を統一するために、家電メーカーや通信会社などが加入する一般社団法人エコーネットコンソーシアムが策定したもので、すでに経済産業省が「HEMS」の標準インターフェースとして推奨しているほか、ISO規格およびIEC(国際電気標準会議)規格として国際標準化されており、参入企業や対応製品が増加しています。

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「ECHONET Lite」適合認定取得のための検証について

規格に準拠しているかどうかをメーカーが独自に検証し、提出

開発した機器を「ECHONET Lite」対応製品として商品化するためには、メーカーが独自に検証を行い、エコーネットコンソーシアムより適合認定を取得しなければなりません。
大まかな流れとしては、コンソーシアムが定める検証項目に沿って「製品が規格に適合していること」と、「相互接続性の保証」について機能的に検証し、そのエビデンスを提出・申請します。認定の可否は認証機関の審査によって判定されます。

想定される不具合例

規格を満たしていない機器には、設定されたプロパティ通りにデバイスが動作しない不具合が想定されます。

不具合例
  • 電源ONの通知を出しても電源が入らない

  • エアコンの温度設定値の取得要求を出した際に、実際の設定温度と異なる値が取得される

  • 消費電力量が正しく取得できない

多様な業種、メーカーの機器を相互連携させてシステム化することが「ECHONET Lite」の目的であるだけに、こうした不具合を未然に防ぐため、製品化の前には万全の検証が求められます。

認定取得に向けた検証のポイントは?

今回の対象領域(デバイスの「ECHONET Lite」互換試験)の検証においては、主に以下の3つのポイントが挙げられます。

機能テスト

まず、搭載した機能や性能が、「ECHONET Lite」規格に準拠しているかどうかを、機能面から検証します。

状態遷移テスト

「ECHONET Lite」プロトコルは、デバイス側が設定するプロパティ値によって動作させるものです。しかしながら、デバイス独自の設定値も保持していることがあるため、それぞれの値に合わせたシミュレーション、状態遷移テストが必要です。

ストレステスト(負荷テスト)

「ECHONET Lite」は、エアコンなどの家電から太陽光発電システム、蓄電システムなど、「HEMS」に接続されるさまざま機器を繋ぎます。
いかなる構成であっても不具合なく動作することが求められますが、ユーザーが実際に接続する機器の数や種類は未知数であるため、あらゆる機器/システムを接続した環境、および複数のコマンドが飛び交う状況を想定した検証が欠かせません。

「スマートハウス」普及のためには、大企業だけでなく中小企業など幅広い事業者の参画が重要です。
第三者検証専門会社ヴェスは、HEMS関連サービスにおける品質確保についてノウハウの蓄積を進めており、貴社の課題解決に向けてサポートできる体制を整えています。自社内で悩む前に、まずはご相談ください。

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