現在、IoTやAIによるイノベーションが次々と生まれる第四次産業革命の真っただ中にいます。フィンテック、アグリテックといった既存の産業とITを組み合わせる「XXテック」という言葉も当たり前のように使用されるようになりました。今やITのテクノロジーは、あらゆる産業の革新に深く関わっています。ITが貢献する領域が広がるにつれて浮き彫りになったのが、産業革命を担うIT人材の不足です。
「IT人材白書2020 」によると、IT企業におけるIT人材の人数の過不足について調査したところ、「大幅に不足している」「やや不足している」の回答を合わせると、2018年に92%、2019年に93%となっており、高止まりの状態となっています。
この結果から、依然としてIT人材の確保が重要なテーマとなっていることがわかります。経済産業省の「IT 人材需給に関する調査 」によると、2030年にIT人材が最大で約79万人不足するという驚きの試算結果も示されています。IT人材は、エンジニアリングのスキルはもちろんのこと、ビジネスにも精通することが求められるようになっており、育成には相当の時間がかかります。危機感を持ち、早急に対策を実行する必要があります。