新型コロナウイルス感染症が世界的に拡大した2020年、人々の生活様式は大きく変わりました。長期化するコロナ禍の中で巣ごもり需要の増加により、スマホアプリを利用する機会が増えたという方も多いのではないでしょうか。
ある調査によると、2020年の日本人が所有しているアプリは、なんと100個以上。しかしインストールするアプリは増えているものの、利用しているアプリはほぼ横ばいとなっており、アプリの市場において、激しい競争が繰り広げられていることがわかります。競争が激しくなるにつれて、ユーザーの期待も高まっており、期待に応えないと必要ないアプリとみなされ、アンインストールされてしまうこともあります。
別の調査では、ユーザーがアプリをインストールした後、24時間以内に削除するケースが4割以上を占めています。インストールした直後に、ユーザーをいかに引き付けるかが非常に重要だということがわかります。
アンインストールは、開発元の企業にとって深刻な問題です。同調査では、アンインストールによるマーケティング予算の損失は月間600万円と試算されており、特にショッピングアプリの損失が大きいという結果になっています。ユーザーの離脱を防ぎ損失を抑えるためにも、アプリのアンインストール数が増えた時期を特定して、アップデートによる改悪なのか、重大な不具合が出ているのか、といった原因を切り分ける必要があります。