コロナ禍が終息しない中、テレワークの長期化・恒久化が進んでおり、企業は新たなワークスタイルを模索しています。ソフトウェアの開発プロジェクトにおいても、働き方を変えていきつつ、生産性を落とさない方策が求められるようになりました。その解決策のひとつとして期待されるのが「ニアショア検証サービス」です。
コロナ禍が終息しない中、テレワークを継続する企業が増えており、当たり前の働き方としてテレワークを定着させる潮流が生まれています。厚生労働省によると、緊急事態宣言でテレワークを導入した企業のうち43.7%がコロナ収束後もテレワークの継続を考えており、1000人以上の企業では半数以上の54.4%がテレワークを継続するとしています。
また、グローバルにIT事業を展開する企業でもテレワークが長期化しています。GoogleやAmazonではテレワークの期間を延長しました。TwitterやFacebookでは、コロナ禍が終息した後も希望する社員のテレワークを認めると発表しています。
デジタル業界はテレワークと親和性がある仕事と思われがちですが、かつてアメリカのIBMとYahooは、コミュニケーション不足等を理由にテレワークを廃止していました。このことはソフトウェア開発においてもテレワークで行うのは簡単ではないということを物語っています。ヴェスでもソフトウェア開発を行う企業から「テレワークが長く続いたため、テストが進んでいない」というご相談を多くいただくようになりました。
うまくいかない大きな理由としては、遠隔からテスト環境に接続しにくいという問題があります。開発担当者は自身の端末に開発環境を構築しているため、テレワークでも開発作業がしやすいと言えます。それに対してテスト担当者は、社内にあるテストサーバーを使ってテストを行います。テレワークの場合は、テストサーバーの環境を使うために作業場所から社内のネットワークに接続する必要があります。そのため接続までの手順が複雑でうまく接続できない、会社や自宅の回線が細く、動作が遅くなる、という問題が発生し、その結果テストスケジュールが遅延する、といった問題が発生しています。
またテスト担当者のコントロールも難しくなります。テストチームほど、声をかけあってその場その場で解決していく仕事もないかもしれません。テストケースのドキュメントに曖昧な点がある時、起きている現象が不具合なのか迷う時、その場にいるメンバーと認識を合わせるということを日常的に行っており、テレワークが長引くと認識の齟齬が生まれます。また管理者は進捗をこまめに確認し、テストケースの担当を臨機応変に割り振りながら効率化しますが、担当者がバラバラの場所で作業をするとアサインや進捗の確認も煩雑になり、管理工数が増大します。
コロナ禍においても、多くの企業が3密を避けるためにサービスのオンライン化に取り組んだため、ソフトウェア開発の需要が大きく下がることはありませんでした。また、アフターコロナに向けて取り組んでいることとして、多くの企業が「働き方の再設計」とともに、「新規事業の開発」や「DXプロジェクトの開始」をあげています。コロナ禍の影響でビジネスモデルの変革を迫られる企業が多く、開発の需要は今後増加すると予想されます。
開発の需要がある中でコロナ禍が終息しない現状では、テストでプロジェクトが遅延してもなんとかテレワークでしのぐ、というやり方が現実的でなくなる可能性もあります。そこでひとつの選択肢としておすすめしたいのが、地方都市の企業にテストを委託する「ニアショア」です。
地方都市はコロナの影響が比較的少ないため、通常に近い形でチームとしてテストを行うことができ、テスト担当者のコントロールという管理作業からも解放されます。また遠隔でクライアントとコミュニケーションをとる方法を確立しているため、何をやっているか様子がわからない、意思疎通がうまくいかない、といったストレスを感じることがありません。
そして万が一企業内で感染が広がったとしても、遠隔の拠点がある程度の役割を持つことでリスクヘッジができます。
しかし、ニアショアサービスを利用する企業からは「サービスの技術レベルが低い」「テストのニーズに合っていない」「フレキシブルに対応できない」といった声も聞かれます。そのため、サービスを選定する際には次のようなポイントを押さえておく必要があります。
在籍するテスターの習熟度も大切な要素です。習熟度が高ければ高いほど、ただ提示されたテストケースをこなすだけではなく、設計の矛盾点を明らかにするといったより上流の工程の品質向上にも貢献します。また、テスターの在籍年数が長いほど品質の高め方に対して共通認識を持ち、一体感をもってテストを進めることができるため、重要な確認ポイントとなります。
遠隔地で作業を行うと、進捗状況が分かりにくくなり不安を感じます。必要な時にしかるべき顧客のキーマンとコミュニケーションが取れる体制があると、顧客の事情に応じてフレキシブルに動くことができます。
ヴェスはソフトウェア検証サービス(第三者検証)のリーディングカンパニーとして15年以上の実績があります。
ヴェスの提供するサービスのひとつに「ニアショア検証サービス」があります。
岩手県にある滝沢ソフトウェア検証センターでは、WEB、スマホアプリのみならず組込み機器の製品検証も含め、テスト計画・設計~テスト実行・テスト自動化までオールインワンで顧客の検証をサポートしています。
ヴェスのニアショア検証サービスには次のような特徴があります。
滝沢ソフトウェア検証センターでは、5年以上在籍している技術者が8割を占めています。技術力が高く品質管理を熟知しているのが特徴です。
岩手県立大学ソフトウェア情報学部の出身者も数多く在籍しております。
本社と岩手県・滝沢ソフトウェア検証センターが一体化した体制により、高い品質をキープして業務を遂行しています。現地テストリーダーがテスト状況を顧客に報告し、東京本社のプロジェクトが状況を把握し進捗を管理することでスムーズなリリースを実現します。
コロナ禍は長期化し、リモートワークの恒久化を検討する企業も増えています。また都心の災害が今後発生し、都市機能が麻痺することもあるかもしれません。予測不能な事態に柔軟に対応できるように、予め業務の拠点を地方に分散しておくことは有効な対策となります。ニアショア検証サービスの活用は、ニューノーマル時代に最適なリスクヘッジとなるでしょう。