厳しい市場競争から製品の開発期間が圧縮される中、品質管理部門の多くでは開発者自身がテスト設計を行っています。テストに割けるリソースがないこと、また開発者が仕様を一番理解していることなどが理由にあげられますが、それではユーザ視点に欠けテストは往々にしてバグの発見や修正などの機能面に偏りがちとなります。結果、使い勝手や拡張性などにかかわる「非機能要件」の抽出が疎かとなり、想定外の不具合によりユーザからのクレームが生じるケースも少なくありません。
従来、ソフトウェアの品質は「機能要件」が重視されていましたが、ソフトウェアの品質特性を定めた「ISO/IEC9126」(※文末参照)をきっかけに「非機能要件」の重要性が認識されるようになっています。