「ものづくり大国」、「技術大国」と呼ばれて久しい日本だが、もはや製品スペックだけではユーザニーズの獲得が難しくなっているのも事実である。
そのため近年は、“ある主力デバイスにあらゆる機能を搭載”、もしくは“デバイス同士を相互接続”させる製品コンセプトにより、マーケットの囲い込みを狙う戦略が目立つようになっている。
ただし、前者はオールインワンの利便性の反面、スペック過多による高価格化や、ある機能の不具合が製品全体に影響を及ぼすなどのデメリットにより、ユーザに敬遠される節もある。そこで、通信技術の発達を背景に昨今目立つのが後者である。
しかし、相互接続となると自社・他社製品を問わず不具合が生じるリスクは非常に高く、メーカーにとっては製品開発の難易度を押し上げる要因ともなっている・・・。