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コンサルティングサービス 検証会社のノウハウで第三者検証視点から現状を分析。「本当に必要な検証」を導き出し、品質・コスト・生産性を改善

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システムベンダーF社 開発システムごとに品質が安定しない・・・。独自路線の開発を進めてしまう各部門の品質を統一した方法とは?

背景

企業規模が拡大すると、専門分野ごとに部門を分ける必要があります。しかし、各部門を分けることで品質のバラつきが発生することがあり、企業としての信頼を守るためにも、全社で統一した品質基準を担保することが求められています。

課題・問題

事業部ごとで制作プロセスがバラバラ。品質が安定しない・・・

大手システムベンダーであるF社は、製造業の生産管理システムや医療関連の管理システムなど複数の分野向けに開発を行っていました。開発は分野ごとに事業部を設けて行っていましたが、品質のバラつきが多く、リリース前の品質管理部門での確認・検証の工数が膨大になっていました。

統一された品質をクリアしないままリリースをしてしまうと、会社全体の信頼を損ねてしまいます。
品質管理部門の責任者T氏が各事業部にヒアリングをした結果、原因は事業部ごとに開発プロセスやテスト方法、品質のチェック体制などがまったく違うためでした。
内製やアウトソーシング、ニアショアやオフショア等、開発プロセスは様々で、品質管理部門のチェックの際にも、作業ミスや運用ミスと考えられる不具合も多発しており、一定の品質を保つには、テスト方法や検証方法の統一が必要と考えていました。

品質管理方法統一の提案が事業部には受け入れてもらえず・・・

品質統一のため、品質管理部門から各事業部にテストや検証方法の統一を要求しても「今までに培ってきた事業部ごとのやり方があるので強制しないで欲しい」と反発を受けてしまいます。

品質管理部門では、会社として品質を統一するためのチェックを行うように努めていましたが、そもそも開発プロセスや開発手法が大きく違うシステムのため、どの程度の細かさでテストを行えばよいか、どのようなタイミングでテストを行えば有効なのかもわからず、途方に暮れていました。品質管理部門の責任者T氏はこう語ります。

「会社としてリリースする製品の品質を担保することは当然のことだと考えていますが、ここまで開発プロセスや手法が違うと、どのように検証してよいかわかりませんでした。事業部の言い分もわかるのですが、このままでは品質管理部門だけで全社の品質を管理するには限界がありました」

解決策

各事業部を説得し、品質を担保できる方法を検討していたT氏は、ソフトウェア開発関連の展示会で第三者検証専門会社の株式会社ヴェス(以下、ヴェス)に出会います。社内からの説得では限界を感じていたT氏は「第三者視点から現状を分析し、本当に必要な検証を導き出す」というコンサルティングサービスに興味を持ち、話を聞いてみることにしました。

各事業部で発生している問題を分析!課題解決のための仕組み作りを支援

過去の不具合分析から開発プロセスの問題を明確化

会社全体の品質を統一したいと相談をしたT氏。ヴェスからは品質を統一する方法より、まずは現状の開発プロセスの問題点を明確化する必要があると説明を受けます。
「品質を統一するためのテストや検証方法は考えていましたが、開発プロセスの問題までは考えていませんでした。過去の不具合を分析することで、開発プロセスのどこで問題が発生しているのかが明確になり、品質のバラつきの根本的な原因から解消できるということでした」(T氏)

明確化した問題を解決できる仕組みへ

製造業向けの事業部が開発したシステムで過去不具合の分析を行った結果、作業ミスや運用ミス、優先度や重要度の設定、不具合に対しての再発防止策の策定が足りていないなど、開発の根本的な部分での管理ができていないことがわかりました。

市場トラブル内訳

市場トラブル内訳

他事業部にも確認をしたところ、同じ問題が発生していることが判明しました。
原因は開発システムによって要求仕様のドキュメントが任意作成になっていたり、概要仕様書の記述レベルが一定していないなど、開発を進める上で重要なドキュメントの整備が足りていない部分にありました。

「最終的な品質の管理ばかりを考えていましたが、開発プロセスで同じような問題が発生していることを知り驚きました。ヴェスからは問題を解決するために、どのようなテストや検証が必要なのか、仕様書などのドキュメントの整備など、品質を保つための基準作りから、その実行までを行ってもらうことができ、会社全体で品質を統一する方法が見えてきました」(T氏)

テスト内容の分析

改善できたモデルケースを利用することで、会社全体で統一した品質管理ができる体制に

コンサルティングサービスを導入した事業部では、現状分析から最適なスキームの構築とその試験運用、最終的な運用評価までを行い、テスト仕様書のガイドラインや収集すべきメトリクス一覧とその収集ガイドラインなど、品質統一に必要なアウトプットをもらえました。

工程管理表

すべての事業部で問題となっていた、開発の根本的な部分の改善が行えたことで、品質だけではなく、開発にかかるコストの削減や生産性の改善ができました。
T氏はこう語っています。

「今までは話を聞いてくれなかった事業部も、第三者機関が現状を分析し、エンジニアへのアンケートを行うなど、問題点を一つ一つ明確にしていくことで、品質の統一への改善を納得してもらうことができました。また、先に導入した事業部でコストの削減や生産性まで改善した実績ができたので、これをモデルケースとして他事業部にもうまく展開できました。会社全体での品質の統一はもちろん、生産性の向上もできたので、新しい事業を考える時間までできたのは驚きです」