検査・分析機器メーカーJ社 市場不具合と要求仕様の漏れからクレームに・・・。根本的な問題を解決した上流工程検証とは?

解決策

解決のポイント

  • 上流工程から検証を行うことで、市場不具合や要求漏れを回避

  • 仕様書をテスト実現性の観点でチェックし、問題点を明確化

  • 要件や仕様、テストで整合性を取ることにより、精度の高いドキュメントを作成可能

T氏が解決策を探していたところ、品質管理部門の担当者から、外部の検証サービスを使ってはどうかと提案されました。Webで探したところ、第三者検証専門会社の株式会社ヴェス(以下、ヴェス)を見つけ、問い合わせることにしました。

根本的な問題は「上流工程」検証のプロが原因を調査・分析

早速、相談すると、ヴェスから根本的な原因は上流工程にあると指摘されました。要件定義から基本設計、詳細設計と進む開発の中で、それぞれの間で整合性がしっかりと取れていないと、結合テストなど最終段階のテストで不具合や修正が多発する原因になるとのことでした。

ヴェスが提供する、上流工程検証(仕様書検証)では、要件定義書と仕様書から「要求トレーサビリティマトリクス」を作成し、要求に対して仕様に抜け漏れはないか整合性の確認を行います。上流工程で検証を行うことによって、高い品質の製品開発が可能となるそうです。

「仕様書やテスト内容を過去のものも含めて確認してもらいましたが、ここまで曖昧な部分や不備があるとは思いませんでした。根本的な原因が分かりましたので、これでリリース前にバタつくこともなくなりそうです」(T氏)

以下は、対象製品のテスト仕様書のテストケース各項目に対して、妥当性検討を行った結果です。指摘内容は合計208件にも上りました。

(1)テスト要件 81件

  • テスト観点が不足している

  • 仕様に存在する機能について、テストケースが存在しない

(2)テスト条件 59件

  • 試験方法に記載されている内容が、評価・判定基準になっている

  • 試験方法が抽象的な表現になっている

(3)期待値 38件

  • 評価・判定基準に抽象的で曖昧な表現が使用されている

  • 評価・判定基準に仕様とは異なる期待値が、記載されている

(4)テスト粒度 23件

  • 1テスト項目に複数の確認するテスト項目が、記載されている

(5)その他 7件

  • 文言の誤り

  • 仕様にない機能が、記載されている

専門会社だからできる、テスト実現性の観点での検証

仕様書からテスト設計を行う際、実際にテストができるだけの情報が記載されているかを確認する「テスト実現性の観点での検証」を行うことで、テストに落とし込めない曖昧な表現、記載漏れなどの不備をなくすことが可能になります。また、要件定義から基本設計、テスト設計間のトレーサビリティを確立することで要求に対するテストを行うことができます。

「それぞれの整合性を取ることで、要求漏れが極端に減りました。仕様書の曖昧な表現をなくすことで、不具合も減らすことができました。精度の高い仕様書やドキュメント類の作成もできましたので、審査の厳しいお客様にもご満足いただけそうです」(T氏)
J社は上流工程から第三者検証を導入することによって、お客様に満足いただける製品の開発だけでなく、リリース前の不具合や改修を減らし、リソースとコストの削減まで可能になりました。

この課題の解決に貢献したサービス

第三者検証サービス

コンサルティングサービス

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